氷がとけるように。
健史さんのマンションに居候し、家賃代わりに家事全般をしていて美味しいと言ってくれる健史さんに嬉しくなり料理が好きになった。


由紀さんと健史さんの事もあり3年前にこのマンションを借りた。


元々、工藤自動車商会は健史さんの叔父さんが経営していたが子供がいなく、車に興味があった健史さんに経営を任せた。


ちなみに工藤のお父さんは料理人。工藤の料理好きも納得出来る。


工藤も健史さんの影響で車が好きになり子供の頃から工場で働くと決めていたらしい。


専門学校に通いながら工場の手伝いをしていた。


付き合い始めの頃、工藤が話してくれた。


高校の時に自動車整備士になりたいって聞いた事あった。卒業後は専門学校に行くって事も。


お互い将来の夢とか話してた事を思い出した。


私は都会に憧れがあって家を出て就職したいって言ってたのかも。
この街にはない何かが待ってると期待してたから。










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