氷がとけるように。
「七海」


私の後頭部にオデコをつけ名前を呼ばれた。


「何?」
















「俺と結婚してくれる?」





「…うん。

私も俊介と結婚したい」












すごく…嬉しい。
振り向いて抱き付きたかった。





「行こうか?」


もしかして指輪を買いにいくのかな?
そんな事考えてくれてる事に涙が出そうになる。




「どこに?」


ゆっくりと話す。


「決まってるだろ、愛の巣」



ん?
愛の巣?……寝室か?






「もぅー。馬っ鹿じゃないの」


「早く手洗って、行こっ」


後ろから私の手を取り、泡を流す。
素早い行動。


「これもエロいな」


「馬鹿っ」


されるがままに手を取られて寝室に連れて行かれた。











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