氷がとけるように。
「こんにちは」


「待ってたよ、七海さん」


あれっ?
信ちゃんがいない。
いつもならキャッ、キャッとはしゃいでる信ちゃんがいるのに。


「由紀さん、1人?」


「あ~、信史?お父さんが連れてっちゃった」


「お父さんって由紀さんの?」


「そう。休みになると遊び連れて行くって。もう~、ジジ馬鹿」


困った顔してるけど嬉しそう。


「これ、うちのお母さんから。水羊羹。従業員の皆さんにって」


「ありがとう。お母さんによろしく言ってね」








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