氷がとけるように。
「お邪魔します~」


由紀さんが麦茶とお菓子を持って来てくれた。


「いちゃつくのは帰ってからにして下さいね」


「汗、拭いてただけだよ」


「俊介‥さんのニヤケた顔が見えたもんだから。俊介さんの」


「もうー、由紀さん。からかわないで」


後ろから来た健史さんが笑いながら麦茶を置いてくれた。


「ありがとうございます」

「サンキュ」


ゴクゴクと工藤が麦茶を飲み干した。


「俊介、まだ飲むか?」


「もう、いい」


「由紀も座れよ」


優しい健史さん。
由紀さんの椅子を引いてあげてた。








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