氷がとけるように。
3時、5分前。


信用金庫の2人が来た。


いらっしゃいませと挨拶した後に
テーブルにお茶を3つ出す。


3人の会話が断片的に聞こえ
私はパソコンに数字を打ち込んでいた。


お茶出しして20分は過ぎた頃に


「もしかして…木村さん?」


えっ?


信金の1人が声を掛けてきた。
私と同い年ぐらいの男性。


「…はい。木村ですけど」


「あれっ、七海ちゃんの知り合い?」


「俺、山下。山下達也。
高校の時一緒だったんだけど。覚えてない?」


こちらを見てる山下と名乗った男性をジッと見た。






















< 4 / 188 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop