氷がとけるように。
山下…、山下 達也。


あ~、思い出した。
確か坊主頭で野球部のキャプテンしてたよね。


高校時代の山下君の姿を今の山下君と照らし合わせる。


「雰囲気変わってたからわからなかった。久しぶりだね。山下君」


「木村さんは全然変わらないね。すぐわかった」


高校時代と変わらないと言われ喜んでいいのかな。


若いと言われてるのか。
化粧ばえしてないのか。
う~ん。どっちだろう?


「七海ちゃんの同級生?
世間は狭いね。これから山下君がうちの担当に代わったからちょうど良かった」


「そうなんですか?宜しいお願いします」


椅子から立ち上げり軽く会釈した。


「こちらこそ。よろしく」


笑顔の山下君も私に軽く頭を下げた。















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