氷がとけるように。
オレンジジュースを持って来てくれた。
立っていた私を椅子に座らせるようにテーブルにジュースを置いた。


工藤の前の椅子に座った。


「車、乗り心地どう?」


「いいよ。やっぱり自分の車っていいよね」


「元気になったか?良かったな」


この前の事、覚えてたんだ。
ファミレスで溜め息付いた時の事。


「うん。心配して頂きありがとうございます」


「良かった。良かった」


些細な事なのに心配してくれた事が嬉しかった。


ラーメン食べてと促し工藤がラーメンを食べ私はジュースを飲みながら話をした。


工藤がラーメンを食べ終わったと同時にあまり長居したら悪いなと思い、ジュースを飲み干し帰る事にした。


「お邪魔しましたー」


外で作業していた健史さんに聞こえるように大きな声で言う。


気付いてくれて、また来て下さいねと
遠くから言ってくれた。


「急かして悪かったな。もっとゆっくりしていってほしいけど。気を付けて帰れよ」


「うん、仕事頑張って」


15分足らずのお礼をして工藤と別れた。







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