氷がとけるように。
どこよー。


探してもお母さんがいない。ここで待っててって言ったのにー。


…いた。


お母さーんと迷子のように叫べないしグルグルと売り場を探してた。
何かを見ているお母さん発見。


「もぉー、探したじゃん。待っててって言ったのに」


「あんたが遅かったから」


遅いってたかだか5分くらいじゃない。


「知り合いに話掛けられたの」


自分のせいじゃないと言い訳をする。


「そう。
お母さん、万歩計買おうかな」


もう、自分の事に話、変わってるし。
いつもの事だけど。


最近、健康の為にウォーキングを始めたお母さんが万歩計を手に持っていた。


「いいんじゃない。買えば」


どれがいいかなと私に聞いてくる。
万歩計も種類有りすぎっ。
消費者を迷わせないでっ。


マイペースのお母さんとの買い物は疲れる。
工藤の事もありドット疲れた。


あ~、早く帰ってベッドに横になりたいっ。


「七海、トイレットペーパーとティッシュ買って帰ろうね、安いみたいよ」


呑気に言うお母さん。


はい、はい。お供します。






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