氷がとけるように。
早速、買って来た炊飯器でご飯を炊いた。


「やっぱり違うね。美味しい」


満足げに食べてるお母さん。


「買い替えて正解だったね」


いつものお米が美味しく感じた。


お米フックラと宣伝していた文字を思い出す。気の持ちようもあるかもしれないけど、いつもより美味しい。


「ほらっ、これも食べなさい」


並んでいる皿を私の前に置く。
2人分にしては多い量の料理。


「そんな食べれないよ」


「あんたが食べないからお母さん食べて太っちゃうんじゃない」


そんな理不尽な事、言われても。
食べる量まで私のせいにされても困る。


「わかった、食べるよ。お母さんの作る量が多いんだよ。少しでいいんだからね」


お母さんの作る料理の量っていつも少し多い。
お父さんが居た頃の感覚がまだあるのだろう。


作ってくれた事に感謝しつつ無理矢理肉じゃがを食べる。


いつもよりお腹いっぱいで部屋に行った。









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