氷がとけるように。
「七海ちゃん、昼御飯行って来るから」


社長の今日のお昼は定食屋らしい。私もお昼にしようかな。


机の書類を横に片してお弁当を出す。
机の隅に置いてある携帯が着信音をならした。


山下達也。


『今週の木曜日、夕ご飯どうかな?都合が良ければ。』


『お疲れ様。いいよ。時間また連絡してね。』


返信を送ったらすぐ携帯がなった。


『楽しみにしてる。またメールするね。』


昨日の夕御飯の残りがお弁当のおかず。
それを食べながら携帯をいじる。


工藤が送ってきた写メが画面に出た。
一面がコスモスでいっぱいの画面。


題名。小さい秋みつけた。


なんで、こんな写メ、私に送ってくるんだろう。


考えても解らなかった。


考えても解らない事は深く考えない。
携帯を置いてお弁当に集中した。


昨日の肉じゃが、味染み込んでる。


昨日、買った万歩計を付けて早速、朝にウォーキングしていたお母さん。
私にもウォーキングを進めてきたが朝早く起きる元気がないと断った。



















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