氷がとけるように。
「えっと、工藤君覚えてないかな?高校が一緒の山下君」


工藤に山下君の事を聞いた。


山下君の顔を見て


「…山下……山下達也?」


名前を思い出したようだ。


「そう。工藤、久しぶりだな」


山下君は工藤の事がすぐ、解ったみたいだ。
あっさりとそう言った。


お互い笑顔になり肩を叩いていた。


「卒業以来か。こっち住んでんの今?」


「転勤でこっち来た」


工藤が質問して山下君が答えていた。
男同士で盛り上がってる雰囲気だった。


通路の真ん中に居た私達。
立ち話が長くなりそうだったので工藤に話掛けた。


「工藤君、買い物あるんでしょ。由紀さんも待ってるよ」


工藤の斜め後ろに立っていた由紀さん。


「久しぶりに会ったんだから話くらいいいだろ。急いで帰らなくてもいいんだろう?山下」


「俺はいいよ」









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