friend from infancy
ある程度、必要な教科書を詰め終わって肩に鞄を掛ける。
そして、教室から出ようと前に出た瞬間。誰かにぶつかってしまった。
「!」
とっさに「ごめんなさい」と口から発せられる。顔を上げもう一度、謝ろうと思ったらぶつかった人は、何事もなかったかのように素通りされた。
ああ…私はわかった。
ぶつかった人は、要だった。
後ろ姿でわかる。
やっぱり、無視するんだね…何故か泣きそうになる気持ちと怒りの気持ちでいっぱいになる。