friend from infancy
「睦」
「んー」
睦は、飴を舐めながら返事をし横目で私を見た。その横顔が何となく幼馴染の要に見えた。
ってなに言ってんだろ私。
中学に上がった時は、もう要とは喋ってないし…今更、要を思い出しても意味がないのに。
「…みらい…未来!」
「!」
「やっと、気がついたの?遅い。未来どっか飛んでたでしょ?」
「あ、ごめん」
「で?何?」
うん、睦の言うとおりどっかに飛んでた。
「あ、そうだった。先に帰ってもいいよ。やっぱり、終わるまで待たせるとか悪いし」
「そう?先に帰っていいなら帰るわ」
「あっさり承諾かい!…気をつけて帰ってね」
「了解ー心配あざーすっ」
睦は、席から立ち上がってサッサと自分のお家に帰って行った。