friend from infancy



胸がやたらとドキドキと鳴っている。

私の手を握っていて今、後ろに要がいる。それだけで胸の鼓動が止まない。手首が熱を持ったように熱い。これは、火傷してしまうほどに…。

…疑問にどうして?と何で?と気持ちが溢れ出す。


「離してよ」


「…ごめん」


久しぶりに要が囁いた言葉は、「ごめん」だった。




< 32 / 42 >

この作品をシェア

pagetop