ママ、あたしを愛してる?




ばぁちゃんしか話す人がいなかったから打ち明けた。




恥ずかしかったけど、勇気出して言ったんだ。



頼る人は母親代わりのばぁちゃんしかいなかったから。



同じ女として助けてくれるはずだと信じて。





でも、予想外の言葉が聞こえた。









「ばぁちゃん・・・生理・・きた」



俯き気味に言った。





すると、ばぁちゃんは




「もう来たの!?早すぎるでしょ。ばぁちゃんの時はそんな早くなかったけどねぇ。中学生ぐらいだったけど・・」








はっ?





ばぁちゃんの経験なんて聞いてないんだよ。




早いとか遅いとか、そんな事聞きたいんじゃないよ?



今からどうすればいいかを聞きたいんだよ!!




何の知識も無いあたしは、どうすればいいか分かんないんだよ!






呆れて言葉を失った。




ばぁちゃんは結局、ブツブツ言いながら詳しい事は教えてくれなかった。




そして、ばぁちゃんはおばちゃん(パパの姉)に電話をしてた。




数時間後、おばちゃんが生理用品を買ってきてくれて、詳しい説明をしてくれた。






悲しかった。







みんなは、赤飯食べたとか、「おめでとう」って言葉を言われたって後から聞いた。






あたしは何もなかった。




「おめでとう」なんて言われたっけ?




時が経ってもう気にしなくなったけど、ズット悲しい過去として残ってる。
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