さぁ、好きと口にして。【BL】
“訪問者”は事情を説明してくれた。
俺はカタカタ震えながら家へ招き入れる。
濡れている身体を拝見させて頂くと、風呂場へ案内したのだった。
そして今に至る。
まさか…まさか…“訪問者”が、
___________先輩だなんて思わなかった。
俺の家で大会の打ち上げとかやった事はあるけど、場所覚えているとは思ってもなかったし。
先輩は、俺の家の近くで買い物をしていて、突然雨が降り出し、俺の家に少しの間とどめて貰う為に来たのだと言う。
この心臓の鼓動。
ああ、俺と先輩が二人きり…。
興奮してしまうのも、仕方ないよね。
俺は気味悪くハァハァ言いながら、
タンスから、サイズを間違えて買った大きめの白いTシャツと、グレーのジャージのズボンを取り出した。
俺は普通の男子からみたら小さめサイズで、恥ずかしい。
先輩は細身だけど、俺と比べたら頭一個分位の差はある。
俺なりに努力した。
牛乳を飲んでお腹を壊したり、
7,8時には寝て、5時に起きたり、
がっつり3食 食ったり、と。
まぁどれも成果0。
洗面所のスライド式の扉を引き、カゴの中に持ってきたパジャマを入れた。タオルも一緒に。
下着は___________流石に俺の着て貰う訳にはいかないから、さっき着用してた先輩のものでいいだろう。