さぁ、好きと口にして。【BL】






…先輩の身体、完璧だった。




…先輩の驚いた顔、可愛い。




…先輩の…“アレ”、見ちゃった。




…先輩、イケメン過ぎます。







鼻血が出そうになった衝動を抑え、俺は部屋に駆け戻ったのだった。




俺はさっき、豆鉄砲を喰らった鳩の表情をしていただろう。




ガラガラガラ…。




一階から洗面所の扉を閉める音が聞こえた。




…先輩が風呂から出た。




うわぁぁぁ、どうやって顔を合わせりゃいんだよ!




先輩ぃ!!!





キシ、キシ。




ん?



この独特な音は…。




階段を登る音だ!



俺は部屋で産まれたての子鹿のようにビクビクした。



先輩が、部屋に来る!





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