~天使ロード~
頬までも赤く紅潮させ、工に私が好きだって思われても過言ではないし、何も否定が出来ない。

工に突っつかれたら、もう本当の事を話そう。


工に"好き"って伝える!!!


「美桜どうした?」


私の体の震えを見て、工が訊ねてきた。
あなたに照れてます。
どうしてくれるの?って、絶対に言えない。


「うん、ちょっと体の震えが止まらない
工がさっき変なこと言ったから」


「大丈夫?
さっき俺が言ったことは事実だよ!」


そう私に耳打ちしてきた。


私も好きです。
お面を被ってでも、今すぐ"好き"って言いたい。

だけど私にはそんな勇気はなく…
支えてくれる友人の莉央が教室に居るわけであって・・・


そんな事を頭の中で考えていたら、ふと体に何か電流が走った。



目の前を見れば、工の顔が近い。
キス出来る距離じゃん!!



私…今何されてるんだろう。


思考を働かせることなく、一瞬で理解できた。






私…工に抱き締められてる。


< 128 / 293 >

この作品をシェア

pagetop