~天使ロード~
「大丈夫か?里中…」
「うん、もう平気」
そっと体を離す佐藤くん。
佐藤くんの目元には何か涙らしき粒が、きらんとその一部を光らせている。
これって小さな涙?
私はそれ以上の勘繰りを働かせなかった。
もう少しだけ抱き締められていたかったのが、私の本音。
「あのさ、里中、俺…」
「うん、どうしたの?」
「俺………」
「ゆっくりで良いから話してみて」
佐藤くんは一瞬大きく深呼吸すると、突如黙り込んでしまった。
「ごめん…
途中まで話しといてごめん…
やっぱり今は話せない
俺の心の整理がついたら、ちゃんと話すから」
「うん、分かったよ!
その日が来るのを待ってるね!」
私は、声のトーンを変えず明るくそう言う。
結局私に話したかったことって、何だろう…?
気になるけど…
ここは一先ず我慢だよね。
私も我慢強い人にならなくちゃ…
そして、私達が倉庫に閉じ込められて…
約一時間の時刻が、外の明闇とともに流れた時…
ある事件が私の元にやって来る。
「うん、もう平気」
そっと体を離す佐藤くん。
佐藤くんの目元には何か涙らしき粒が、きらんとその一部を光らせている。
これって小さな涙?
私はそれ以上の勘繰りを働かせなかった。
もう少しだけ抱き締められていたかったのが、私の本音。
「あのさ、里中、俺…」
「うん、どうしたの?」
「俺………」
「ゆっくりで良いから話してみて」
佐藤くんは一瞬大きく深呼吸すると、突如黙り込んでしまった。
「ごめん…
途中まで話しといてごめん…
やっぱり今は話せない
俺の心の整理がついたら、ちゃんと話すから」
「うん、分かったよ!
その日が来るのを待ってるね!」
私は、声のトーンを変えず明るくそう言う。
結局私に話したかったことって、何だろう…?
気になるけど…
ここは一先ず我慢だよね。
私も我慢強い人にならなくちゃ…
そして、私達が倉庫に閉じ込められて…
約一時間の時刻が、外の明闇とともに流れた時…
ある事件が私の元にやって来る。