~天使ロード~
「そろそろ帰るか!!
今日の所は危ないし、送ってくよ」
外を見渡すと、さっきまで体育をしていた生徒がもうポツリポツリしかいなかった。
空はオレンジがかっていて、雲ひとつなく透き通っている。
もう夕焼けかぁー。
私は夕焼けを見つめながら、この夕焼けを佐藤くんの背中と重ねた。
「大丈夫!一人で帰れるから」
「でも…」
「本当に大丈夫!!
じゃあね、また明日!佐藤くん」
「明日からは呼び捨てで工って呼べよ?」
私はその問いに何も答えることもなく、物置から飛び出した。
私変な子って思われちゃったかな…?
でもこうすることしか出来なかったんだ。
これも全てあなたを守りたかったから。
そう佐藤くんを…
"工"って呼び捨てで呼べないよ。
もし私が"工"って呼び捨てにしたら、きっと私のことを"美桜"って呼び捨てにするでしょ?
本当は恥ずかしいの。
まだ私のことを呼び捨てにした男子も数少ないし…
"工"って呼び捨てにしている女子もまだ見たことがないよ?
私が初めて男子の名前を呼び捨てにするのは、気が気では入れない。
何だかワクワクするし。
ドキドキもする。
佐藤くんは嫌なことをすごく忘れさせてくれる。
だけど…
私、少し佐藤くんと距離をとらないといけないんだよね。
何だか胸がぎゅっと苦しくなる。
佐藤くんを好きになってはいけないのに___
でもどうして?でも何で?
あなたは私の背中を追いかけてくるの…?
今日の所は危ないし、送ってくよ」
外を見渡すと、さっきまで体育をしていた生徒がもうポツリポツリしかいなかった。
空はオレンジがかっていて、雲ひとつなく透き通っている。
もう夕焼けかぁー。
私は夕焼けを見つめながら、この夕焼けを佐藤くんの背中と重ねた。
「大丈夫!一人で帰れるから」
「でも…」
「本当に大丈夫!!
じゃあね、また明日!佐藤くん」
「明日からは呼び捨てで工って呼べよ?」
私はその問いに何も答えることもなく、物置から飛び出した。
私変な子って思われちゃったかな…?
でもこうすることしか出来なかったんだ。
これも全てあなたを守りたかったから。
そう佐藤くんを…
"工"って呼び捨てで呼べないよ。
もし私が"工"って呼び捨てにしたら、きっと私のことを"美桜"って呼び捨てにするでしょ?
本当は恥ずかしいの。
まだ私のことを呼び捨てにした男子も数少ないし…
"工"って呼び捨てにしている女子もまだ見たことがないよ?
私が初めて男子の名前を呼び捨てにするのは、気が気では入れない。
何だかワクワクするし。
ドキドキもする。
佐藤くんは嫌なことをすごく忘れさせてくれる。
だけど…
私、少し佐藤くんと距離をとらないといけないんだよね。
何だか胸がぎゅっと苦しくなる。
佐藤くんを好きになってはいけないのに___
でもどうして?でも何で?
あなたは私の背中を追いかけてくるの…?