~天使ロード~
私の好きな人はものすごく優しかった。

一度テストの総合点で隣の席になった時…
遅刻した私を庇ってくれたり、誘われて一緒に絵描きしりとりもした。

一番最初りんごだったから、簡単なごはんを描いてしまって…

そしたら好きな人が言ったの。


"お前本当バカだよな"って…。


あの時の私の胸のドキドキは、もう最大まで達していたんじゃないかな。

緊張して、あまり話せなかったんだけど
笑顔でそう言った好きな人が、度々目に浮かぶ。


好きな人の背中をボンって押した時、後ろを振り向いて驚いていたけど…


私、本当に嬉しくて倒れるんじゃないかと思った。


名前を呼んだら手を振ってくれたり。

私の名前を"美桜"って呼び捨てにしたり、ほんの小さな事だったけど、私からしてみれば本当に幸せだった。



ずっとこういうトキメキをしたい。


傍にいれるだけで幸せ。


って、そう思っていたのに
その幸せはまんまと崩壊した___
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