~天使ロード~
それから数分後…莉央が戻って来た。
「莉央、おかえりー!」
「うん…ただいま」
莉央の声量はあからさまに元気がなく、表情が一変し"見てはいけないものを見てしまった"というつぼらな瞳を浮かべている。
「どうしたの?」
「多分見間違えだと思うから気にしないで!」
「余計気になるんだけど…」
「うん…実はねさっき見ちゃったの
佐藤くんがぐったりして、担架で運ばれている所を」
やっぱりね、って想像と一致していたのにも関わらず…佐藤くんが担架で運ばれているのを知って、今すぐ会いに行きたくなった。
「そうなんだ…」
私は表情を曇らすことなく、平気な顔で言う。
「いいの、美桜はそれで?」
「いいのいいの!どうせ大したことないだろうし!
それよりパンケーキ食べに行こ!!
駅中に美味しいパンケーキ屋さん見つけたんだ」
「よく平然と装えるよね、美桜は…
もしかして知らなかった?
佐藤くん、病気患ってるんだよ?
そこまで詳しくよく分からないけど、美桜佐藤くんの傍にいてやりなよ!
私は大丈夫だから」
「でも…」
「私は本当に大丈夫!うちら帰宅部なんだし明日でも食べに行こ?」
「そうだね!何かごめんね…」
「じゃあまた明日!!」
莉央はそう言いながら、荷物を持って教室を出て行った。
莉央はどこか切なさそうで、今触れたら氷のように凍ってしまう冷たさなんじゃないかと思う。
私は莉央の思いを噛み締め、保健室に向かう。
「莉央、おかえりー!」
「うん…ただいま」
莉央の声量はあからさまに元気がなく、表情が一変し"見てはいけないものを見てしまった"というつぼらな瞳を浮かべている。
「どうしたの?」
「多分見間違えだと思うから気にしないで!」
「余計気になるんだけど…」
「うん…実はねさっき見ちゃったの
佐藤くんがぐったりして、担架で運ばれている所を」
やっぱりね、って想像と一致していたのにも関わらず…佐藤くんが担架で運ばれているのを知って、今すぐ会いに行きたくなった。
「そうなんだ…」
私は表情を曇らすことなく、平気な顔で言う。
「いいの、美桜はそれで?」
「いいのいいの!どうせ大したことないだろうし!
それよりパンケーキ食べに行こ!!
駅中に美味しいパンケーキ屋さん見つけたんだ」
「よく平然と装えるよね、美桜は…
もしかして知らなかった?
佐藤くん、病気患ってるんだよ?
そこまで詳しくよく分からないけど、美桜佐藤くんの傍にいてやりなよ!
私は大丈夫だから」
「でも…」
「私は本当に大丈夫!うちら帰宅部なんだし明日でも食べに行こ?」
「そうだね!何かごめんね…」
「じゃあまた明日!!」
莉央はそう言いながら、荷物を持って教室を出て行った。
莉央はどこか切なさそうで、今触れたら氷のように凍ってしまう冷たさなんじゃないかと思う。
私は莉央の思いを噛み締め、保健室に向かう。