~天使ロード~
「里中はよー」


「佐藤くんおはよー!
それより、貧血って聞いたけど大丈夫なの?
顔がものすごく青白いよ?」


「大丈夫大丈夫!いつものことだからさ…
俺普通の人より血圧低いんだ
だから薬飲んだり、ニラ食べたり、レバー食べたりして気を付けてきたんだけど…
やっぱり無理かかったんだな」


「もう少し休みなよ!」


「そしたら里中どうせ帰るんだろ?」


「うん…まぁ…」


「なぁに、思い詰めた顔してんだよ?」


「さっき教室で色々あったから…」


「ごめんな、俺が美桜の後追い掛けてやれなくて…
この様だからさー
いや、怒鳴ったりしなかったら倒れることなかったと思うんだけどね!」


クシャっと顔を丸くさせ、頭を掻くなり照れくさそうに笑みを浮かべる佐藤くん。


「ごめん…
それ完璧に私のせいだ!事を一人で解決出来ないなら、正々堂々と宣誓布告なんてするんじゃなかった」


「もしかしてお前…青柳に?」


「うん…ついつい言っちゃったの
腹立ってたのもあるし」


「それやべーじゃん!
大スクープじゃん!!」



子供みたいに目をキラキラと丸くさせる
佐藤くんの瞳がいとおしい。
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