~天使ロード~
「ナンパするなんていい歳して何様よ!」


「この様よ!」


「意味分からない!私が知らない内にお父さんがオネエになってるし…」


「あら~失礼
美桜が産まれてから、女心がますます大きくなってね
美桜、私どう思う?綺麗?」


「ただのおっさんだよ」


「失礼すぎるじゃないの、あーもう」


お父さんが急にぷんぷんし始め、家の中の敷地に入ろうとしたから私は必死に止めにかかる。


「取り合えず、今日は帰って!」


「念のために言っておくけどね、来週の日曜日11時に学校ね!
リムジンもあるから喜ぶと思うわよ」



あーそう。
異様に鼻にかかるバラの香水に嫌気を差しながら、どうでもいい仕草を取った。


だって本当にどうでもいいもん!!



それにしてもお父さん、香水臭すぎるよー…


ゲホッ…家の中がお父さん化していく。



やばい、悲しい。
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