~天使ロード~
「お父さん、本当にありがとう!」


「さて、雑談はここでおしまい
ご飯食べましょ!」


「うん!!」


その後家族三人で10年振りの食卓を囲んだ。


いつも以上にご飯が美味しく感じたのは気のせいなのかな…。



久しぶりに家族団欒できて楽しいな。


ご飯を食べ終わってからも、学校のことについてとか、またまたお姉ちゃんの恋愛の話で盛り上がった。


今日は、お父さん泊まっていくみたい。


楽しい時間ってあっという間に過ぎるんだよね…


色々寝る支度したり、勉強したりしたら
もう既に夜中の12時を過ぎていた。



やばい、夜更かしして遅刻したら推薦受けられないし一巻の終わり・・・



私はベットにダイブするなりすぐさま消灯して、深い眠りにつく。


部屋を漂わせる、淡いローズの芳香剤とともにいい夢が見れそう。


開閉している窓からほんのり流れ込む風が、ぬるくなく、ひんやり肌に染み込んでいくのが分かった。


僅かだけど、前髪が風で靡く。

夜中の12時過ぎだというのに、車やバイクの走行音がある一種の音楽に聴こえた。


気がつけばぐっすり眠っている私・・・



その間にお父さんが帰ったのをまだ私は知らない。
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