あと、11分




「もう、いいって……なんだよ」








「───わたしは……ね、……いないの」









目を見開く。

薄々分かっていたはずなのに、ずっと否定して、嘘だって思いたくて耳をふさいでいた。

それを、シキ自身から聞く羽目になるなんて、思わなかった。



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