やっぱり好き。
「今の話が本当なら司が悪い。だって小山くんもその彼女も傷つけたんだから。」
「は?でもそれってその女が悪いんだろ。」
司は納得いかないといった表情をしてる。
「そんなことばっかりしてた司も司だよ。だから謝って。小山くんに。」
「な、んで俺がこんなやつに謝んなきゃいけねーんだよ。」
司は分かってない。
好きな人を他の人に取られる気持ち。
好きな人に好きな人がいる辛さ。
好きな人を1番に思う気持ち。
「あーもう!分かったよ。」
司は私が無言で見つめてるからしぶしぶ了解した。
「小山。悪かったよ。」
司は頭を下げた。
「...驚いたよ。お前が人に頭を下げるなんて。」
小山くんはほんとに驚いた顔をしていた。