やっぱり好き。
「てめぇ、なに笑ってんだよ?」
司にジロッと睨まれた。
「彼女に向かっててめぇって何よ!」
私も負けじと睨み返した。
「なぁ2人とも?そろそろ5限がはじまるけど?」
小山くんの言葉に私は我に返った。
「行かなきゃ!もう授業始まっちゃうよ。」
私はこんなに焦ってるのに司はのんびり歩いてる。
小山くんはとっくに教室に戻ったし。
「もー司、ほっていくからね!」
私はしびれを切らして走り出そうとした。