ハンズ
夜更け、少女を3人で送り届けた後も、あの瞳が脳裏から離れる事はなかった。


深い、漆黒の瞳。

口から零れ落ちた、兄貴の名前。

あの瞳に、兄貴を映した事があったのだろうか?



こんなにも、気持ちが駆り立てられる理由はわからないーー

だけど、もう1度会わずには居られなかったのだ。
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