ハンズ
「ばぁーか、
まだ店開けてないよ。
特別なの!」


ぺぃちゃんの言葉を遮って、弘兄は言った。

勘のいい准は千尋と俺の顔を見比べると、察したように目配せする。



「千尋ちゃん、
そろそろ戻ろうか。」

その様子に気を利かせ祥子さんは席を立つと、千尋に笑ってそうやんわりと告げた。
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