ハンズ
「水に濡れて、薄っすら透けて出ているあの胸のライン。
あぁァァ、
俺もプールになりてぇ。」


見下ろすプール。

膨らむ妄想を抑えきれず、思わず准に抱きつく。


「だーっ。
キモいって。」

准の細く長い指。

むしゃぶりつく俺の顔を押さえ込むと、一気にひっぺがす。


「キモいよ、巧ちゃん。」

ぺぃちゃんが、オウム返しの様に言って笑っている。
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