観覧車
「全然! 今来たところ」
僕が手を差し出すと
彩花はくしゃりと笑い、
僕の手をしっかりと繋いだ。
僕たちは付き合えた。
仕事がいそがしく
なかなか会えない日もある...。
それでも彩花は好きだといってくれた。
今日は久々の休みで
前から彩花がいきたがっていた、
遊園地に来ている。
人は少ない。
なぜならこの遊園地、今日だけ
4組のカップルで貸しきりだからだ。
もちろん僕たちを含めて。
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