ハートの形した花
「エリーゼのために」が流れ、北村先生が大荷物を抱え、教室に入ってきた。
「いいか。今日の授業は、班に分かれて行う」
班別かあ。
どんな授業だろうか。
「それじゃあ、席が近いもので4人のグループを作れ」
席が近くで、4人・・・
隣の九。前の香恋、そして、香恋の横の白石。
必然的にこのメンバーじゃないか。
「京介くん、頑張ろうね!!」
と香恋。
「香恋ちゃんと一緒じゃー!!」
と白石。
「あー、めんど・・・」
と九。
こんなので、本当に大丈夫だろうか。