ハートの形した花





「もう・・・なんでこんなことになるかな・・・」




香恋が花壇に座り込む。




「ばれたら・・・きっと物凄く怒られるじゃろうな・・・」




白石が隣に座ろうとするが、香恋に間を開けられている。




「温度だけ適当に書いて、温度計返すときだけ、何とか誤魔化せばいけるんじゃない?」




校舎の壁にもたれる九。




「いやいや、そんなことしても本数数えられたら終わりやろ」




と、俺。




いや、こんなところで会議をしている場合ではない。
失くしたなら見つければいいだけのことじゃないか。




「みんな。とりあえず、さっきの場所で探してみようや」




「賛成!さすが京介くん!!」




「京介!ナイスじゃ!」




「ま、それが妥当か」




四人は再び一つになった。




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