ハートの形した花





白石の後から北村先生が歩いてきた。
しかも、その手には、俺たちが無くしたであろう、温度計を持っていた。
しかも、しかも、その温度計は完全に割れている。




「キミらの班の温度計だな?」




先生の周りに集まる四人。




まずいな・・・
これは完全に怒られる。




そう思っていたが、先生は一言、




「けがはなかったか?」




そう言ったのだ。




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