ハートの形した花





「ほら、げっとぉ!」




なわとびを手にしながら九が微笑む。




「何がげっとぉーよ。馬鹿じゃないの?」




香恋が冷たく言い放つ。
半分呆れているようだ。




すると、九は、なわとびを構え、跳んでみせた。




跳んでみせたわけなんだが・・・




あやとび、二重跳び、はやぶさ、うしろはやぶさ・・・




めちゃくちゃ上手かった。




そして、最後は、二重跳びからなんと、三重跳びを決めたのだ。




「どう?」




三人とも驚きを隠せなかった。
あの香恋でさえも。




< 116 / 345 >

この作品をシェア

pagetop