ハートの形した花
「ほら、げっとぉ!」
なわとびを手にしながら九が微笑む。
「何がげっとぉーよ。馬鹿じゃないの?」
香恋が冷たく言い放つ。
半分呆れているようだ。
すると、九は、なわとびを構え、跳んでみせた。
跳んでみせたわけなんだが・・・
あやとび、二重跳び、はやぶさ、うしろはやぶさ・・・
めちゃくちゃ上手かった。
そして、最後は、二重跳びからなんと、三重跳びを決めたのだ。
「どう?」
三人とも驚きを隠せなかった。
あの香恋でさえも。