ハートの形した花
「お、お前、なわとび上手いんやねー!」
「まあね。結構、得意かな」
都会に住んでいただろう九が、なわとびが得意だったなんて。
見かけによらないものだな。
「そんなのいいから、早く戻ろ?」
香恋は、それ以上、何も言わず、帰っていく。
それについて行くように白石も帰っていく。
「ふーん。あれはヤキモチね」
「え?」
「ううん。何でもない。それより、京介くんはなわとび跳べる?」
「あ・・・」