ハートの形した花
じゃんけんで先攻、後攻を決める。
「よし、じゃあ、俺は後攻で」
俺が先攻になってしまった。
じゃんけん運ないんだよな・・・
とりあえず、決めきること。
そして、住岡が外すのを待つしかない。
バーを越えないシュートでも、サイドに外れることはあるはずだ。
俺は、ボールをセットする。
キーパーに住岡が入る。
「どうせならさー、俺にもメリットくれん?」
「メリット?シャンプーか?」
「違うよ。京介が勝ったら俺が協力するってメリットあるけど、俺、勝っても特はないわけやん?」
確かにな。
「やけん、俺が勝ったら、そーやねー・・・一つ願い聞いてくれん?」
願い・・・
内容にもよるが・・・
「わかった」
アドレナリン全開の俺は、そう返事した。