ハートの形した花
そう。
高柳翔子だ。
あの関西女にはいろいろと気を遣わせているからな。
それに、あいつがいたほうが盛り上がる。
初めに誘えばよかったんだが、何といっても九との相性が悪い。
九がいるとわかると、高柳は来たがらないだろうな。
「でも、翔子ちゃん、京介くんの頼みやったら聞いてくれるんやないかね?」
琴吹がお菓子を出しながらそう言ってくれたが、自信ない。
というのも、最近、九とつるむようになって、高柳がさっぱり寄ってこなくなったのだ。
サッカースクールの練習でも、まるで空気のような扱いを受ける。
それに関しては、住岡も大島も知っている。
「なるほどね・・・」
みんなが九の顔を見、納得してくれた。
九は多少不機嫌だったが・・・