ハートの形した花
恋ヶ窪香恋・・・
あいつの存在を忘れていた。
いや、忘れたわけではない。
九と仲が悪いからてっきり断られると思って外していたのだ。
「ごめん・・・九と仲悪いみたいやけん、外しとった・・・」
「もう!香恋は京介くんと一緒なら例え火の中、地獄の中だよ?」
あははは。
笑えない。
「とにかく、香恋はなんと言おうと、参加するからね!?え?」
何はともあれ、俺も香恋には参加して欲しかった。
助かった。
俺は、香恋に「ありがとう」と言って電話を切った。