ハートの形した花




恋ヶ窪香恋・・・
あいつの存在を忘れていた。
いや、忘れたわけではない。
九と仲が悪いからてっきり断られると思って外していたのだ。




「ごめん・・・九と仲悪いみたいやけん、外しとった・・・」




「もう!香恋は京介くんと一緒なら例え火の中、地獄の中だよ?」




あははは。
笑えない。




「とにかく、香恋はなんと言おうと、参加するからね!?え?」




何はともあれ、俺も香恋には参加して欲しかった。
助かった。




俺は、香恋に「ありがとう」と言って電話を切った。




< 187 / 345 >

この作品をシェア

pagetop