ハートの形した花
「おおー!?その声は京介くんちゅーことやな!?」
まだ声を発していないのになぜわかる?
「酷いじゃないかー!僕を差し置いて、香恋ちゃんと何やら楽しそうなことをするっちゅーて聞いてのお・・・どういうことじゃ!?」
ああ・・・
これもあいつの仕業か。
白石龍馬。
山口からの転校生ででかいやつ。
確かに、こいつは、ガタイがいいから、力仕事とかお化け役にぴったりだ。
ちなみに、こいつのことは素で忘れていた。
「もちろん、僕も参加するけえの?ええか?絶対じゃ!!ウォー!!」
白石の雄叫びを受話器を離して聞いた俺は、「ありがとう」と言って、電話を切った。
そして、俺は、電話をかけた。
「お?京介?かけてくると思っとったよ」