ハートの形した花




はあ?知らねーよー
って普通思うだろう。




何を聞いているんだ俺は。




それに対して、相生は、俺の顔を見、そして急に笑いだした。




「し、知らんしーあはははっ」




ごもっともです。




まあでも、相生の久しぶりの笑顔を見れて、なんとなくほっとした。
気まずさがあっただけに、余計そう思った。




「私の方こそ知りたいよ。なんで京介くんまで来たん?」




「それはだって、母さんに言われて・・・ん?」




「どしたん?」




「なら、有希お姉ちゃんが来ることは知っとったん?」




すると、相生は首を横に振り。




「知らんかったよ。でも、いつかはこんな日が来るんやないかなって思っとったよ」




「こんな日って?」




「有希さんとその家族が家に来る日」




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