ハートの形した花
俺からすると、つまり
転校するか、しない代わりに父さんと離れて暮らすか。
まあ、でもおそらく後者は無理だ。
勇気も浩太もまだ小さい。
父さんと離れて暮らすなんて、それはさすがに可哀想だ。
そんなことわかっている。
けど・・・
転校は慣れている。
新しい街に行って、新しい学校に行って、新しい友達を作る。
それはすごい魅力的だった。
魅力は、感じたけど、なぜだろう。
俺は、行きたくない。
そう思った。
初めての感覚だった。