ハートの形した花
事件発生!?
学校の道中、俺の頭の中は転校のことでいっぱいだった。
いつどうやってみんなに話そうか。
そして、伊予三島ってどんなところだろうか。
それを交互に考えていた。
正直、パンクしそうだ。
こんな状態でも、母さんは学校を休むことは許してくれない。
まあ、納涼大会の準備もあるし、休む気はなかったけど・・・
いつもより、少し遅い時間に昇降口に着き、上履きに履き替える。
そして、階段を上って、廊下を歩く。
その時だった。
「ちょ、ちょっとやめて!!」
「きゃー!!先生!誰か!先生呼ぶよ!?」
こんな声が聞こえてきた。
4-3の教室の方からだ。
俺は教室まで走った。