ハートの形した花




「やり残した事っていうか、4-3がバラバラになったけんね・・・それで転校するんはちょっと残念かなって・・・」




俺は、ブランコから降りた。




「それなら、仲直り・・・すればいいんじゃないですか?」




「どうやって?」




「うーん・・・みんなで集まって、謝り合うとか・・・」




まあ、それができればいいんだろうけど・・・




実際、俺も俺でみんなと会うのは気まずかった。
椅子を蹴ってしまった手前、どうも・・・




「兄貴は悪くないですよ!!」




「そうだぜ?京介。お前は、こう、なんて言うか・・・かっこいいことをした。そう思うけどな・・・」




真面目な会話になると、こいつらも結構話せる奴らだと思った。




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