ハートの形した花
「お前さあ、もうちょっと真剣に考えろよー」
「そうじゃ。君が言い出したんじゃろう」
「そうよ、九さん」
「九さんも一応、当事者なわけだし・・・ねえ?お兄ちゃん」
「その、お兄ちゃんってのはやめて」
すると、九は、待ってましたと言わんばかりに、立ち上がった。
「みんな大したことないねー。これだから田舎者は・・・」
いちいち腹が立つ。
「なら、九はなんかいい案あるん?」
俺が聞くと、九は一言、
「納涼大会」
と言った。