ハートの形した花




そして、この街を出る日が来た。




車に乗り、4時間ほどかけて、新しい街へ向かう。




つまり、4時間後には、もう向こうの新しい家にいるのだ。




そう思うと、やっぱり寂しい。




「じゃ、京ちゃん、そろそろ行こっか」




母さんに促され、俺は、車に乗った。




そして、シートベルトを締める。
その時だった。




ひらっ・・・




空から一枚の封筒が落ちてきた。




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