ハートの形した花
「とんだとばっちりを受けたなー、姉さん」
高柳が西田の肩を叩く。
「ほんで、みんなええか?あず姉さんを困らせんようにするで?廊下側の席。北村が見えたら合図せえや」
早速呼び捨てか。
まあ、あの先生は由美先生とか、雪石先生とは違ったタイプで、かなり厳しそうだ。
大島、高柳、要注意だな。
そこへ、廊下組が合図を出す。
その合図を機に、クラスが一斉に静まる。
このまとまりを他の何かに活かせないものだろうか。
北村先生が入室する。
それと同時に二人の男女が入室。
転校生だ。
「よーし、じゃ、自己紹介をしてもらうぞ」