ハートの形した花
北村の采配
教室を騒がせた二人、というかほぼ九のせいだが・・・
その二人を空いている席に座らせ、北村先生は、プリントを配り始めた。
「え?何これ?」
「プロフィールってやつじゃない?」
「プロ帳!?」
クラスがざわつく。
すると北村先生は、教卓をバンッ!と叩いた。
「いちいちそれぐらいで私語をするな!!」
クラスが静まり返る。
かなり厳しそうだ。
「えー、これからこのプリントの項目を埋めてもらう。みんなのことを知るためだ。空欄を作らないで書いて欲しい」
プリントには、次の項目が書かれていた。