ハートの形した花
「はあ?今の誰?」
九が席を立った。
まずいな。
「うちか?うちは高柳翔子っちゅうもんや。よう覚えとき!」
高柳も立ち上がる。
ますますまずい。
「うわぁ・・・関西人じゃん。ださっ」
「何やて!?関西人馬鹿にすんなや」
まさに一色触発の危機。
高柳は今にも飛びかかりそうな勢い。
そして、九もファイティングポーズをとっている。
そこに水、いや、油を差す一声。
「確かにうざい」
「はあ?」